ゆめみがちな記録帳

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観劇記録:平安朝クライム 『応天の門』 -若き日の菅原道真の事-/ラテン グルーヴ 『Deep Sea -海神たちのカルナバル-』(2023年4月)

タイトル: 平安朝クライム 『応天の門』 -若き日の菅原道真の事-/ラテン グルーヴ 『Deep Sea -海神たちのカルナバル-』

 

観劇日:2023年4月20日

 

劇場:東京宝塚劇場

 

公式ダイジェスト

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ムラに初めて行ってから200日ほど経過しているが、ヅカの世界にいざなってくれた友人*1のおかげでついに東京宝塚劇場デビューを果たした。応天の門はコミックを買っていた*2ので、公演するといわれた時どうしても行きたかった。しかしチケット惨敗でもう行けないとあきらめていた中で念願かなっての観劇。そしていきなりはじめての一人宝塚。前回は友人がいたし普段もラインでいろいろ教えてくれていたので、今回はわからないことが多すぎて知らない人にたくさん質問してしまった。優しく対応してくださった皆さんありがとうございました。

この観劇記録を書いている人間はまだ卵から片足生えたぐらいのやつなので、そういうやつが書いていると思って読んでほしい。そして敬称略で書き進めていく。

 

 

⚠️ネタバレ含⚠️

 

 

 

 

 

 

 

 

平安朝クライム 『応天の門』 -若き日の菅原道真の事-

今回大劇場の時から薄目に感想を追っていたのだが、みんな「坊主がいい」「高身長の坊主最高」と言っていて、ずっと「坊主の存在感がそんなにすごいのか?」と気になっていた。見に行って大拙が出てきた瞬間に「好きな坊主だ」とメロメロになってしまった。あるシーンではける際に、使用人がバランスを崩した際に支えてあげている姿を見て涙が出た。昭姫の店の用心棒という立ち位置なのでたくさん出番があるわけではない*3が、用心棒という立ち位置だからこそ見れる最高な部分が多くてよかった。

 

やたら97期生が自分の中で刺さる人間なのだが*4、今回も97期生であるトップ娘役の海乃美月演じる昭姫を好きになって帰ってきた。私が宝塚作品で好きになるキャラの傾向として『強い女性』『髭』『悪役』というのがあるのだが、昭姫は強い女性代表枠という感じで最高だった。そして強いだけではなく、仲間思いで優しさを持ち合わせているのがまた良かった。

実は友人に「絶対昭姫と大拙にメロメロって言って帰ってくる」と言われていたのだが、その通りになってしまった。友人はなんでもお見通しだ。

 

これはあくまでも私の個人的な感想なので解釈違いが起こっていたら申し訳ないのだが。この作品で善悪の立ち位置をはっきりとさせるならば、道真たちが善で藤原基経が悪の立ち位置となると私は思っている。高子を入内させたい、頂点に立ちたい。そのためには手段を択ばない。使えるものはすべて利用する。しかし作中で描かれている通り、基経にも人間の弱さはある。その表現の仕方がとてもよくて基経が好きになった。あと基経以外の藤原家も良い。良房役の光月るうがとても好きで、友人に感想を送る際に「この人よかった。次も楽しみ」といったところ、退団公演だよと言われた。なぜ私が気になるといったジェンヌは退団が決まっているか退団しているんだ……*5。スカイステージで退団挨拶を見たときに素敵な方だなあと思ったので、退団公演をこうして観劇することができてよかった。

藤原家といえば今回高子と業平の過去が切ないのだが、恋模様を描くのがとても上手で涙した。終盤高子が文を読むシーンが本当に好きで泣いたのだが、ダイジェストを見たとき自席からは見えなかった表情の高子がいて、「そんな表情をしていたのか」となった。そして改めて泣いた。高子……。

 

宝塚は原作へのリスペクトがすごいなといろいろな作品を見るたびに思う。ヅカデビューだったハイローもそうだが、過去作品を見るたびに「あ、私の思い描いていた○○……いやそれ以上に〇〇だ」という気持ちになる。今回の応天の門もそういう気持ちにさせられることが多かったし、私が漫画を読んだだけでは思い浮かばなかった部分の描写も細かく描かれていて、自分の中でより鮮明に応天の門の世界を作ることができた。応天の門をやるといったときは正直「どうなるの?」という気持ちもあったが、今回見ることができてよかった。

 

 

 

ラテン グルーヴ 『Deep Sea -海神たちのカルナバル-』

応天の門との温度差にびっくりした。衣装の煌びやかさと歌のすごさに圧倒されていたのと、全然予想外の方向に話が進むことが多く途中から何も考えずに見ていたら、あっという間に終わって規制退場が始まっていた。私は神隠しにでもあっていたのか?

正直もう記憶がない。いや楽しかったとか格好良かったとかそういう記憶はある。ただ何も考えずに「かっこいい!!好き!!」という気持ちで見すぎて、作品の細かいところを記録しようとするといい言葉を生み出すことができない。ので特にいいたかった二つのことについて記録する。二つのことしか書いていないので文が短いかもしれないが、もそれは本能で楽しみすぎたからだと思ってほしい。

 

友人に「月城かなとの低音ボイスが最高だから」と言われて向かった月組応天の門の時も「あ~素敵な声」と思ったが、もうレビューの時の気持ちのぶちあがり方が異常だった。「うわ~!!!!惚れてまうやろ~!!!!」となるような声で、しかも踊っている姿もかっこいい。レビューの際絵文字で表現するならもうこの状態だった→🥰💕🫣💕。でもだからこそどうしても突っ込みたかった部分がある*6。じゃんけんで負けてしょげるって何!?……じゃんけんで負けてしょげるって何(2回目)!?あそこだけはもう訳が分からなかったのと、しょげている姿がかわいらしくて混乱した。「友人がいればこの気持ちが共有できたのに」と強く思った。後日宝塚観劇歴が長い別の知り合いが別日に見に行ったので、「じゃんけんで負けてしょげるって何ですか、かわいいけれど混乱しました」と言ったら「わかる、あれ何」と言っていた。観劇歴長い人でもわからないんだ……。

 

私はロケットとパレードで絶対泣く。やっぱり宝塚詳しくない人間からしたら「宝塚といえば!!」というものだからなのか、初観劇の際の感動を引きずっているのか。理由は定かではないが、もうとにかくロケットとパレードは涙なしでは見ることができない。

まずロケットはあそこまで足をあげられるのもすごいと思うのに、それに加えてあんなにぴったり全員で動きを合わせていて。衣装もかわいい。あの衣装であんなに軽やかに動いているのを見ると「宝塚だなあ」という気持ちになる。うまく言い表せないけれど、宝塚だなあとなるのだ。

パレードでエトワールから始まるとき、照明はスポットでエトワールを照らしていて。そこから明るくなって順番に降りてきて最後はトップがおりてきて。トップがおりてくる瞬間にステージの照明が変わると、もうかっこよさ100倍になる。それが大好きで仕方がない。今回のパレードも素敵だったな。色もSeaだから青で鮮やかで素敵だった。

 

観劇から何週間か経って思うのが、もう一度生で見たい。今度は何も考えずに見るんじゃなくて、いろいろな細かいところにも気が付きながら。そうしたらたぶんもっと濃度のある感想をかけるし、あのじゃんけんのことも理解できるかもしれない。

 

 

 

まとめ

今回は繁忙期で脳みそが動いていない中での観劇で、休日も出勤しているぐらいの状態の繁忙期に「振替を取らせろ!!」と強行した平日観劇だった。初めてのひとり宝塚。本当に今回見れたおかげで気持ちが元気になったし、改めて宝塚はいいなと思うことができた日だった。

正直子の感想でいいのかはわからないし、もっと細かく書きたいなと思うこともある。でもこれがあの時私が感じた素直な気持ちをまとめたものなので、記録としてあげようと思う。

友人よ、貴重な時間をありがとう。宝塚歌劇団様、素敵な時間をありがとうございました。

以上を応天の門/の観劇記録とする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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*1:参照:観劇記録: TAKARAZUKA MUSICAL ROMANCE『HiGH&LOW-THE PREQUEL-』/『Capricciosa(カプリチョーザ)!!』-心のままに-(2022年9月) - ゆめみがちな記録帳

*2:途中から買うタイミングを逃し、そのまま止まっているから『いた』表記

*3:なんなら原作では名前がない。はず。私が読んでいた時はなかった。

*4:ヅカローも留依蒔世演じるリンに恋して帰ってきたし、友人に「この作品のこの人がいい」というとだいたい97期。

*5:例:轟悠、留依蒔世、寿つかさ、音くり寿

*6:批判ではない。むしろあそこが好きになったからこそ「なんで!?」となったシーン