ゆめみがちな記録帳

舞台の記録とか推しの話とか

日記:贔屓(となる人)の退団

8/15日に花組トップ2人の来年の退団が発表され、翌日8/16に宙組の2人の退団が発表された。

退団発表があると「退団しないで欲しい」「寂しい」という意見に対して、「新たな道に進むことをなぜ応援できないんだ」という意見を見ることもあのだが、そういう話が出る度に個人的に思っている話を。

 

私は初めて宝塚に見に行った時から「この人が素敵だ」と思った人は、その公演が退団公演か次の公演で退団をすることが続いている。初めて見に行った時に一目惚れした方は、その一目惚れしたのが退団公演だった。

しかも昨日発表された優希しおん*1なんか「大逆転裁判素敵だったから、お手紙を書こうかな」と思って初めてジェンヌさんにお手紙を出そうとして、「あと一段落書いたら出せるぞ〜!!」と思ったところでの退団発表だ。こんな、こんなタイムリーなことあるか?思わず「これからも宝塚の舞台に立つしおんさんの素敵なお姿を拝見できるのを楽しみにしております」という自分で書いた文をみて、泣きながら1度書くのを辞めてしまったくらいだ。

タイトルの贔屓(となる人)というのにはそう意味を込めた。「贔屓にしたい、好きだ」と思った瞬間に宝塚ではその機会が無くなるのだ。もう最近はそれが怖すぎて、この人を好きだというのも勇気がいるようになった。

 

もちろん活躍を願っているし、退団公演の時は笑顔で見守りたい。でも好きになってから退団までの期間が短い人間にとっては、「あと少し早く出会えれば違う気持ちでこの退団を受け止められたのか」と思うことだってある。

しかもその後別の見える形で活躍してくださるならまだ伝える機会があるかもしれないが、一線から退いたら完全に思いを伝えられなくなる。「過去の作品でこれが良かった、お伝えしたい」と思っても伝えられない。もっと早くハマれば、もっと早く出会えれば……そういう後悔ばかり募るのだ。

もちろん「あらたなみちをおうえんしてあげなよ」という意見とかもわかるし、歴の長い人の気持ちも分かる。でもオタクの数だけ意見も気持ちもあるのがこの世だ。私のような意見や気持ちを持った人間もいる。だから少し、少しだけは「寂しい」「やめないで欲しい」「悲しい」と思う時間を持つことを許して欲しいなと………昨日やけ酒をしながらTwitterを見て思ったので、日記として残しておこうと思う。

 

 

*1:敬称略